5 自動塩素濃度調整装置と塩素管理
お風呂の衛生管理と言えば必ずついてまわるのが『塩素管理』。
今回は、自動塩素濃度調整装置を使用してお風呂の塩素管理をする場合の注意点について説明していきます!
◇自動塩素濃度調整装置とは?お風呂に循環機器を導入している場合、塩素濃度を自動で調整してくれる「自動塩素濃度調整装置」(以下、自動残塩)というモノを目にすることがあります。これはその名の通り、設定した塩素濃度に調整するために塩素剤の注入量を自動制御してくれる機器で、塩素剤の注入装置と併用されます。
お風呂を一定の塩素濃度に保つには大変有効な装置ですが、この装置にも運用する上で注意すべきことがあります。
◇日々の塩素濃度の“測定”を装置頼りにしてはいけない自動残塩は塩素濃度を測定して注入量を変化させていますが、それも半永久的にメンテナンスフリーで使用できる訳ではありません。塩素濃度を測定するセンサー部分が汚れるとその測定精度も落ちるため、センサー自体の清掃や校正(測定の精度を整える作業)、時には交換が必要になるものです。そのため、日々の塩素濃度の測定は自動残塩にだけ頼らず人手での測定作業も必要になります。逆に人手でも測定を実施することで、自動残塩の方に不具合が生じた際に早期に発見できるメリットもあります。「自動残塩を導入してもほとんど意味ないのでは...?」と思いそうになりますが・人手で監視していない時でも常時測定・お風呂を一定の塩素濃度に保つように塩素供給量を自動で調整という2点の機能は、人手で実施する塩素管理を強力にバックアップしてくれると言えます。