お風呂の衛生管理のポイント

4 今更聞けない塩素管理

~塩素管理はなぜ必要か~
公衆浴場法や厚生労働省のレジオネラ症防止指針にも明記されているようにお風呂の衛生管理といえば必ずと言って付いて回るのが塩素管理です。

しかし「指導だから仕方なく」「実際なにが役に立っているのか分からない」「どんな状態だったら良好でどんな状態が良くないのか」
など、よく分からないまま管理していると、無駄に過剰な管理になってしまったり、逆に手を抜きすぎてリスクを高めてしまったりもします。
適切に、無駄のない衛生管理を行うには『塩素管理』についてある程度理解を深めておく事が有効です。

 


~塩素は何に効果を発揮している?~
大まかにいうと、塩素は汚れ≒有機物を分解してくれるもの(全ての有機物が分解出来る訳ではありません)
人の脂や汗、垢などがお風呂でいうところの有機物の代表例
有機物に反応して塩素は消費されるもの→塩素濃度が低くなる
逆に塩素濃度が高い→そのお風呂には有機物を分解出来る余力があるとも言える

 


~定期的に測定することの有用性とは?~
上記の通り、入浴者の数などによって汚れ≒有機物の量も変わる為、時間と共に塩素濃度も変動を繰り返しています。
仮に塩素濃度が低い状態が続くと、水中の有機物が素となりお風呂や配管に
「ヌメり」=「バイオフィルム」が形成されて、レジオネラ属菌の温床となってしまいます。

逆に塩素濃度が高くなりすぎると、有機物を分解できる余力は十分で衛生的なお風呂とは言えるものの、
一方で、高すぎる塩素は①塩素の臭いがキツい ②人肌によくない ③ステンレスや鋳物などの金属類に悪影響が出る
といったリスクも出てきます。

ではどの程度にしていればいいのか!という質問に対する答えが、指針にもある『ppm程度~ppm以下』という指標なのです。

この通り、様々な要因によって常に変動している塩素濃度を、1回/日の測定だけで測るのは大変困難です。
そのため、お風呂設計ドットコムでは『3回程度/日、時間を決めて計測して、塩素濃度の変化を見ていきましょう』とお伝えしています。
近年(2020年6月末時点)では、“頻繁な測定”を推奨する向きもありますので、1回/日ではなく複数回測定を心掛けましょう。

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