正しく利用したい温浴施設、サウナ、水風呂…
新型コロナウィルスが引き続き猛威を振るい、人流抑制や人数抑制などまだまだ自粛が必要となる厳しい世の中。
幸いにして筆者はまだ感染していませんが、以前よりも少し身近な所でも
「Aさんも濃厚接触者になったから自宅待機してるんだって」
「Bさん抗原検査受けてきたら陽性だったらしいよ」
といった話も耳にするようになりました。
引き続き行動制限を強いられる訳ですが、個人的には「わざわざ混雑した場所には行こうとは思わないけど、
おひとり様が黙って過ごせる環境まで自粛しなくてもいいのでは?」とも思ってしまいます。
以前、本ブログでも取り上げましたが、引き続きソロサウナやその水風呂のお話をよく頂きます。
設備の計画・設計には気を遣いますが、「そういえばサウナや温浴施設にとってコロナってどうなんだろう」
と思い少し調べてみました。
<サウナや水風呂、大浴場とコロナウィルス>
新型コロナウイルスの感染経路して懸念されているのは、厚生労働省によると(※)
・感染者の目や鼻、口に直接的に接触する事
・ウィルスを含んだエアロゾルを吸引する事
・エアロゾルやウィルスそのものが空気中に留まりやすい環境(≒換気が不十分な環境)
・ウイルスが付いたものに触った後、手を洗わずに、目や鼻、口を触る事
また、その他にも調べてみると次のような記述もありました。
・物の消毒や除菌には熱水、次亜塩素酸ナトリウム(いわゆる塩素系漂白剤)、アルコール消毒液による消毒が推奨される。
・大浴場によくある環境(湯温42℃程度、室内湿度60%以上)程度では、ウィルスが不活性化するなどの研究は無い。
・「新型コロナウィルスは92℃で15分間加熱で死滅する」という海外の研究もある。
ドライサウナなどは90℃を超えてくるから、喋りさえしなければ大丈夫?
しっかり塩素管理されたお風呂であればリスクは下がる?
やっぱり大浴場はまだ少しリスキー?
と、消費者目線では色々と考えてしまい判断が難しいですが、苦しい時こそ知恵の出しようがあるというモノ。
温浴、サウナ業界でも、小さな事からコツコツと感染対策を行なっているようです。
<温浴・サウナ施設における感染対策>
入店時の手指消毒や検温などは大前提として
・ソロでの来店を徹底
・長時間利用を避けたり黙浴を徹底するようルール作り
・サウナマットを減らすなどして同時利用人数を制限
・入店時に、万一の感染に備えて氏名・連絡先を求める
・”サウナマスク”の登場など、利用者が出来る防衛手段も増えている
・利用者退出後、室内を都度ふき取り掃除を行なっている
特に最後の対策は、ソロ施設ならではの対策ですね。
飲食店などは「感染対策基準を満たしたお店」というステッカーを掲げられるそうですが、
サウナや温浴施設などにもこうした基準を適用してくれればいいと思います。
不用意にリスクは取りたくないですが、かといって自粛続きで経済的に苦しく、メンタル的にやられるのもどうかと思う。
溢れる情報を冷静に分析、正しく理解を進めて、ウィズコロナの『新しい生活様式』をより充実させていきたいものです。
2022.2.8 サイエンス営業部 マジマ
※厚生労働省 新型コロナウイルスに関するQ&A(一般の方向け)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/dengue_fever_qa_00001.html
2022年1月28日アクセス