『お風呂設計.com』では、ホテル・旅館、温浴施設に必ず必要となる「お風呂設備」、「温浴設備」について、新設や増設、そしてリニューアル至る、お風呂・温浴設備の専門プロデュースを行っています。
創業以来35,000件以上の「お風呂設備」、「温浴設備」の企画・設計から施工、そしてアフターメンテナンスまでトータルエンジニアリングでご提供させていただいてきました。お風呂・温浴設備のオーダーメード、カスタマイズも、ホテル・旅館、温浴施設などその業態や業種、そして機能を重視したい!見た目を重視したい!といったお客様のニーズに合わせてイチからプロデュースさせていただきます。
お風呂設計.comが手がけた導入事例のご紹介
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京都のアパートメントホテルに水風呂&温浴のW導入
< 導入前 >
今回は京都市内にオープンしたアパートメントホテルへの水風呂&温浴ろ過設備の導入事例をご紹介します。
関東の導入事例のご紹介が多いですが、お風呂設計では日本全国どこでも対応しており、 京都を含め関西地域や日本各地からのご依頼も多くいただいております。
行った事がある方は多いと思いますが、日本を代表する観光地である京都には宿泊施設(ホテルや旅館)が数多くございます。
そんな中、東京の建築主様よりホテルの新設で水風呂と温浴導入のご依頼がありました。
同じ系列で2店舗計画があり、同時にお問い合わせをいただきました。
機器の設置スペースや工事の段取りは現地にて打ち合わせを重ねていき、施工は現地の施工業者様が進めていきました。
電話でのやり取りや実際に何度か現地に行く事もありましたが、 段取りよく計画が進められたと思います。
< 導入後 >
最初に導入のお話をいただいてから約1年半、昨年10月にオープンしました。
特徴は通常のホテルの大浴場と異なり貸切風呂になっており、サウナも併設されています。
サウナに欠かせない水風呂は深めの造りで、水風呂好きの方に気に入っていただけると思います。
もちろん広くて温かい浴槽もありますので、足を伸ばしてゆったりと楽しめます。 国内でも特に外国人観光客が多い京都ですが、大きめのお風呂に浸かってゆっくりと過ごせますので、 日本人観光客の方々にもご満足いただけるホテルと言えます。
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温泉の源泉を有効活用! 将来の計画へ一歩前進
< 導入前 >
神奈川県の箱根湯本にある高級ホテル様からホームページより、源泉かけ流しで運用しているお風呂に循環設備を導入したいということでお問い合わせいただきました。
お話を聞くと、今後インバウンド需要なども期待される中、増築や改修なども構想していこうと考えたときに、 お客様にもっと多様な形で温泉を楽しんでもらうために、貴重な資源である温泉をより有効活用したいとのお話でした。
将来的にお風呂の循環設備の導入はしたいと考えていて、配管だけは見込んでいたのですが、機器の設置スペースは全く想定出来ておらず困っておられました。
今回は、機械の設置スペースを確保することが課題となりました。
< 導入後 >
機械の設置スペースは屋外に設けることになりました。
女子風呂のろ過装置は屋内仕様でケーシングがついていないため、物置小屋を建てて収納することで屋外対応という方法をとりました。
機械の搬入の際にばらし搬入を行い、物置小屋の中で組み立てました。 オーナー様からは、「考えもしていなかった設置場所と、設置方法の案をご提示いただき、直ぐにこの案で行こうという決断が出来ました」とのお言葉をいただき、
導入してからは、見事に温泉源泉の使用量を削減でき、「将来の計画に向けてまた一歩踏み出せるようになりました」と大変満足いただきました。 このように様々な設置状況、現場状況に柔軟に対応いたします。
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既存配管を利用してろ過装置を交換するには?
< 導入前 >
今回は、茨城県の潮来市で約25年使用している男子浴槽のろ過器をそろそろ入替えたいという事でお話をお話を頂きました。
場所が潮来市ということで、訪問されるのを躊躇されているようでしたが、現地を見させていただいて、より信頼度の高いご提案をさせて欲しいとお声掛けし、早速伺うことになりました。
浴槽は男子浴槽が5t程、女子浴槽が3t弱で男子浴槽は1つの浴槽を2つのろ過器で循環させるという珍しいシステムでした。男子浴槽の既存の機器を調べると、弊社のフィルター式ろ過器1台で対応可能でした。
2つのろ過器を撤去し、既存配管は活かす方向になったため、工事店との密な打合せを開始しました。
< 導入後 >
既存配管は埋設されていて更新が難しいので流用したいというケースは良くあります。
こうした際、簡単に機器だけを更新していざ運用を始めると、既存配管内にこびり付いたゴミやヌメリ(バイオフィルム)などが剥離して、それが浴槽側に出てきてしまうという現象が発生する事があります。
せっかく機器を新しくしたのにお風呂に汚れが浮いてきてしまう、という事態を避けるため、機器更新のタイミングと併せて配管洗浄を実施して頂きました。
工事が順調に進められるよう、予め既存配管との接続場所やバルブ取付位置を情報共有しました。
併せて、既存機器撤去、基礎打ち増し、新規ろ過装置設置、配管工事、試運転・取説と工程を組んでいます。
ホテルにはフォークリフトが無い為、工事店の倉庫に納品になりました。
今回は既存の配管と吐出/吸込みノズルは流用したまま、既存と異なるメーカーの機器にするという事で、循環の吐出量が変わってしまわないかと懸念されていました。
実際に入浴される方からすると「以前のようなジェットのような強めの水流が良かった」ですとか、「こんなに強くお湯が出てこなくていい」といった肌感覚としての印象は気になるものです。事前の入念な調査と打ち合わせで、そうした問題も全くなく機器更新ができました。また、ろ過器が2台から1台になった事もあり、機器周りもすっきりしました。
元々ろ過器を使われていた為、運用方法は問題ありませんでしたがお客様にコントローラーの操作方法を説明し、一緒に設定を行いました。早くコロナが終息し、たくさんのお客様にご利用いただける日が来ることを願っています。
今回は、男子浴槽のろ過器の更新でしたが、引き続き女子浴槽の更新もしたいと仰っていただいております。
その時は、今回の経験を活かせるようにしたいと思います。
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個浴需要喚起に向けて客室露天に濾過導入!運用効率改善を達成した宿泊施設様
< 導入前 >
宿泊施設を運営されている企業よりお問合せいただきました。現在沖縄で営業しているホテルに露天貸切風呂が6部屋あります。宿泊者は予約制で無料で使用できます。ほとんどの方が利用されるということでした。
貸切露天風呂は海に面した最高のロケーションをです。全6棟ある貸切露天風呂が繁忙期には、朝から晩まで予約が入り露天風呂の清掃や湯張り・温度調整作業をすべて手作業で行っていました。そのため準備時間がかなりかかるため、お客様が利用時間できる時間も少なくなってしまいます。満室の日が続くと従業員の負担も相当なものとなっており改善が急務でした。
浴槽清掃・準備を都度行わなくてはいけない手間を削減したいというのが今回のご依頼でした。
< 導入後 >
遠方な事もあり、まずは新築時の図面を頂き機器のレイアウトや予算を検討。計画を進めていく中では、単に循環濾過装置を導入すれば良い訳ではなく、意匠的な問題も重要となります。
浴槽側の改修工事も必要になるのですが、石張りの立派な浴槽ですが防水施工状況などが不明でした。
海に面した露天風呂なので大変風も強く吹く環境でした。沖縄とはいえ、夜間や冬の放熱は電気ヒーターで保温できません。熱交換器+新設熱源機のシステムでご提案しました。熱源機も業務用マルチ給湯器ではなく、より簡易的に濾過装置と連動可能な熱源機を選定。浴槽水位制御も圧力センサ式を採用。浴槽清掃後の湯張・ろ過運転もタッチパネルの操作で全自動。自然蒸発や入浴時に溢れて減った分の浴槽水も自動で設定水位まで給湯します。
現地の施工協力会社と密に連携を取り、現地調査・施工・試運転を実施しました。6槽あるうちの2槽を1台のろ過装置で導入をしました。
やはり準備時間が短縮できたためお客様の利用時間を増やせることと、浴槽清掃・張替の手間がなくなり従業員の負担が減ることに大変喜んでいただきました。「今後は順次残りの浴槽もろ過装置を導入していきたい」という大変うれしいお言葉も頂戴いたしました。
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リノベーションで地下機械室を有効に利用!大浴場と水風呂を新設したホテル様
< 導入前 >
道内での繁華街に近い建物を取得されたCホテル様。ホテル自体は開業していましたが、有効活用出来ていなかった地下1階をリノベーションをしてホテルの新しい目玉にしたい、ホテルの付加価値向上を図るためにスパ設備を増築したいというお話を、Cホテル様とよくお仕事をされている建築デザイナー様よりお問合せ。
元々地下1階は宿泊施設とは全く使用用途の異なる施設だった為、浴槽やそれに必要な設備室なども無い状態。一からそのデザイナー様が計画・設計、そこにご協力する形となりました。
大浴場も水風呂が地下1階という事で設備室も同じく地下に必要。機器の中には基本的に屋外設置が必要とされる機器もあるので計画時にも注意を要します。
そうした機器一式を含めて設計・提案して欲しいとのご要望でした。
< 導入後 >
大浴場は10t近くあり、その容量に合わせた濾過設備をご提案。この大きさの浴槽は循環濾過設備を導入しなければ相当の上下水道費用が発生するので、ほぼ必須の設備です。
水風呂設備も、温度管理の為に循環設備を導入。循環させる中で熱交換器を介して温度調整をしていきます。水風呂には冷却設備が必要ですので、必要な冷却能力から今回はM社製の空冷チラーを選定。地下にある屋内設備室に空冷チラーを設置するというご提案は、本来はあまりしません。空冷チラーは冷水を生成するのに合わせて設置環境の空気自体を暖めてしまうので、基本的に屋外設置が必要な為です。今回は、設備室が暖まってしまう度合いに併せて空調設備を設けて頂くようご提案。これで地下かつ屋内でありながら、十分な水風呂設備を実現出来ました。地下にある大浴場・スパ設備という条件が限定された環境でしたが、お客様の要望にも沿った大浴場・水風呂が完成し、大変ご満足いただけました。