『お風呂設計.com』では、ホテル・旅館、温浴施設に必ず必要となる「お風呂設備」、「温浴設備」について、新設や増設、そしてリニューアル至る、お風呂・温浴設備の専門プロデュースを行っています。
創業以来35,000件以上の「お風呂設備」、「温浴設備」の企画・設計から施工、そしてアフターメンテナンスまでトータルエンジニアリングでご提供させていただいてきました。お風呂・温浴設備のオーダーメード、カスタマイズも、ホテル・旅館、温浴施設などその業態や業種、そして機能を重視したい!見た目を重視したい!といったお客様のニーズに合わせてイチからプロデュースさせていただきます。
お風呂設計.comが手がけた導入事例のご紹介
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既存配管を利用してろ過装置を交換するには?
< 導入前 >
今回は、茨城県の潮来市で約25年使用している男子浴槽のろ過器をそろそろ入替えたいという事でお話をお話を頂きました。
場所が潮来市ということで、訪問されるのを躊躇されているようでしたが、現地を見させていただいて、より信頼度の高いご提案をさせて欲しいとお声掛けし、早速伺うことになりました。
浴槽は男子浴槽が5t程、女子浴槽が3t弱で男子浴槽は1つの浴槽を2つのろ過器で循環させるという珍しいシステムでした。男子浴槽の既存の機器を調べると、弊社のフィルター式ろ過器1台で対応可能でした。
2つのろ過器を撤去し、既存配管は活かす方向になったため、工事店との密な打合せを開始しました。
< 導入後 >
既存配管は埋設されていて更新が難しいので流用したいというケースは良くあります。
こうした際、簡単に機器だけを更新していざ運用を始めると、既存配管内にこびり付いたゴミやヌメリ(バイオフィルム)などが剥離して、それが浴槽側に出てきてしまうという現象が発生する事があります。
せっかく機器を新しくしたのにお風呂に汚れが浮いてきてしまう、という事態を避けるため、機器更新のタイミングと併せて配管洗浄を実施して頂きました。
工事が順調に進められるよう、予め既存配管との接続場所やバルブ取付位置を情報共有しました。
併せて、既存機器撤去、基礎打ち増し、新規ろ過装置設置、配管工事、試運転・取説と工程を組んでいます。
ホテルにはフォークリフトが無い為、工事店の倉庫に納品になりました。
今回は既存の配管と吐出/吸込みノズルは流用したまま、既存と異なるメーカーの機器にするという事で、循環の吐出量が変わってしまわないかと懸念されていました。
実際に入浴される方からすると「以前のようなジェットのような強めの水流が良かった」ですとか、「こんなに強くお湯が出てこなくていい」といった肌感覚としての印象は気になるものです。事前の入念な調査と打ち合わせで、そうした問題も全くなく機器更新ができました。また、ろ過器が2台から1台になった事もあり、機器周りもすっきりしました。
元々ろ過器を使われていた為、運用方法は問題ありませんでしたがお客様にコントローラーの操作方法を説明し、一緒に設定を行いました。早くコロナが終息し、たくさんのお客様にご利用いただける日が来ることを願っています。
今回は、男子浴槽のろ過器の更新でしたが、引き続き女子浴槽の更新もしたいと仰っていただいております。
その時は、今回の経験を活かせるようにしたいと思います。
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贅沢な雰囲気を味わえる個室サウナ あらゆるスペースを有効活用した水風呂チラーで実現します
< 導入前 >
東京都中央区銀座の一等地にサウナと水風呂をオープンしたいとう計画で
お風呂設計.comよりご相談頂きました。水風呂のシステムを提案し、お話を進めていくと、
本来、浴槽と同じフロアに機械室スペースを設けることが多いですが、今回は施設内に機械室が無いことと、施設自体が地下に位置していることもあり、同フロアの屋外にも機械を設置するスペースがありません。
お客様からは、全部で6部屋作り、部屋数や広さは減らさずに、どうにか設置スペースを確保したいとのご要望がありました。
非常用階段の近くにスペースがありましたが、通路の妨げになることから機械を設置することができません。せっかくの好立地にご計画だったこともあり、是非とも期待にお応えしたい。
そうした中で、お客様とのお話を進めて行きました。< 導入後 >
ろ過ユニットは天井に吊るし、循環ポンプは床下に設置することで特殊な設置環境に対応した循環ろ過システムを構築しました。
お風呂設計.comでもおなじみの特殊チラー連動システムで、設備スペースを最小化した水風呂システムを提案。
これまでお風呂設計.comにお問い合わせ頂いた中でも、かなり困難な条件が組み合わさった状況でしたが、綿密な配管計画、機器選定で見事にご要望にお応えする水風呂システムが実現できました。完成した施設を見に行くと、最初に見た空間からは想像できないほど素晴らしいものになっていました。
お客様からは、「今後も水風呂についてはお任せしたい」とのお声を頂き、大変ご満足頂きました。今回水風呂システムを導入させていただいた【KUDOCHI sauna】様は完全個室サウナとなっております。
皆さん、是非行ってみてください。 -
都心の一等地に高級感のある個室サウナがオープン 至福のととのいを!!
< 導入前 >
今回は都心の一等地にオープンした個室サウナの水風呂導入事例をご紹介させていただきます。
お客様よりお話をいただいたのは第三次サウナブーム真っ只中の2021年6月。
SNSやメディアを通して、これまでにない新しい楽しみ方が発信されていた時期で、個人または数名のグループのみで快適に過ごせる個室サウナというコンセプトを知る事となりました。
場所は港区麻布十番のテナントビル。
ろ過設備を設置する機械室、搬入する通路のスペース確保がここまでの最大の課題です。
また、秋にはオープンさせたいとのご要望から早急に準備を進め、同年9月に一期工事が完了。
無事に2階、3階をオープンさせる事が出来ました。< 導入後 >
導入した機器類はコンパクトなサイズが特徴のフィルター式ろ過装置です。
同様にコンパクトな特殊チラーを提案したところ、それぞれ上手く機械室に2台収める事が出来ました。通常水風呂の温度は17℃~18℃でしたが、少々低めの15℃設定です。
水温の高い夏場は冷水チラーの能力も少々落ちるため、設定温度まで下げるのに時間を要しますが、15℃の水風呂はご好評をいただいております。
成功した理由としては浴室には水風呂のみで温浴槽がないため、吸熱による温度上昇の影響が少なかったためです。
また、一般的な冷水チラーはクッションタンクを設け、ろ過側とチラー側で冷水を循環させ、熱交換器を介して冷却させます。
今回導入したチラーは冷水を直接本体に入れる事が出来る特殊チラーのため、冷却効率が非常に良かった点が挙げられます。ご利用されるお客様からご好評をいただき、翌2022年1月には二期工事として4階及び5階に導入する事が出来ました。
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ろ過装置導入により水道量を削減
< 導入前 >
最初のご相談は、水道量が多いため、削減をしたいという事でした。
ろ過装置を導入して水の使用量を減らせないかと弊社に声をかけて頂いた事で、
案件が動き始めました。
現場調査と打合せを重ね、ろ過装置を導入して頂く事になりました。
問題は、既存の機械浴の浴槽にノズルを付けられる位置が限られている事、
配管が浴槽付近に露出してしまう事で、利用者が躓いてしまう可能性がある事でした。
工事店の方にご協力いただき、浴槽水が循環できる位置にノズルを取付け、
配管も最低限の露出で施工して頂きました。
< 導入後 >
浴槽は8か所あり、全ての浴槽にろ過装置を設置しました。
ろ過装置導入前は、浴槽を保温する為にお湯を掛け流していた事もあり、
導入後は、水道量の削減につながっており、お客様の要望に応えることが出来ました。
また、毎日の浴槽水の入替がなくなり、楽になったとのお声をただいております。
個浴が8浴槽ですので、浴槽水入替や清掃に時間を要していたと思います。
福祉施設様で、この規模の大きさは初めての案件でした。
浴水は塩素管理をされていますので、入居者の皆様は安心して入浴できる環境になっています。
浴槽の温度管理や、運転時間はリモコンで簡単に設定変更ができます。
適切にご使用して頂ければ10年、15年とろ過装置は稼働します。
環境にもやさしいろ過装置を末永くご使用していただきたいと思います。
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田町の商店街に、新サウナ&スパが誕生、人気沸騰!!!
< 導入前 >
PARADISE様では、90年以上愛された元銭湯「万才湯」を改修して居酒屋として運営されておりました。コロナ禍の影響で客足が大幅減となったことから、新たなお風呂&サウナを計画されました。
施主様は、本計画の実現に向けて、お風呂・サウナの設計・施工や、浴場用ろ過器やヒートポンプチラー等の必要設備に関する問合せを、弊社主催のポータルサイト「お風呂設計.COM」を通じて頂きました。
ご計画の浴場施設は、大サウナ1室、個室サウナ8室、大浴場1槽、16℃大水風呂1槽、9℃水風呂1槽、設計・施工および必要設備の手配迄一括の見積依頼を受けました。そこで、都内の建築工事会社、サウナメーカーおよび弊社が連携し、現地調査の上予算見積書を提出させて頂きましたが、施主様からはなんの音沙汰もない状況が続きました。
見積書提出から3ヶ月後、施主様より突然現場に来てほしいとの要請を受け、直行しました。そこで見た光景に驚愕と衝撃を受けました。なんと、施主様自ら、大工仕事をされておりました。理由を伺うと、「頂いた予算見積が高すぎたため、自ら実施することとした。サウナ設備も自分で作る。ろ過器は貴社より調達したいので、見積書が欲しい。」と。並々ならぬ施主様の熱意に感銘を受け、「誠意をもってしっかり対応していきたい。」と腹を括った次第です。それ以降、設備工事会社様には、綿密な打合せと頻繁な現場対応を行いながら工事を進めて頂きました。
残念ながら、ガス給湯器が手に入らないという事態が続き、当初計画より4ヶ月遅れの今年4月末、ようやくグランドオープンの運びとなりました。< 導入後 >
グランドオープン後は、入浴者数が日当たり300人を超える日もあるようで、盛況を博している状況、多いに安堵しております。一方、施主様より、残留塩素濃度が上がらない、水風呂温度が上昇する等の対応依頼があり、設備工事会社のご協力も得ながら、対応しております。
室内意匠は、昔ながらの「銭湯」のイメージを残しつつ、プロジェクションマッピングを駆使する等、幻想的な浴場を創出した、しっくり落ち着いた雰囲気です。浴場、サウナのみならず、それが入浴者に受けているものと感じております。
今後も、色々ご要望あると思いますが、できる限りの対応をしていく所存でございます。